BROOKLYN MACHINE WORKS PARK BIKE

今回は先日最後のストックとして入荷して来たBROOKLYN MACHINE WORKS PARK BIKEの歴史について、ご存じない方の為に少しご紹介したいと思います。
PARK BIKEはBROOKLYN MACHINE WORKSの原点となるモデルで当時JOEが熱中していたMTBレースSTACK TRIALで走る為に設計したものです。
↓JOEが一番最初に作ったとされるTHE CENTRAL PARKというモデルです。
フロント26インチ、リア24インチの組み合わせは今見ても斬新です。JOEが実際に乗っていた某大手ブランドのMTBをベースに設計したそうです。
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↓これがTHE CENTRAL PARKの設計図です。JOEが実際に描いた実物で、W-BASEオープン6周年のパーティーの際に贈呈してくれたものです。ご希望であれば御覧頂けますよー
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↓ヘッドチューブに”THE CENTRAL PARK”の文字が入っています。
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↓今では見かけないBROOKLYNロゴですね。実はこのロゴ、映画『バッファロー’66』で脚光を浴びたヴィンセント・ギャロによって手書きで描かれたものだそうです。ちなみにこの車体はギャロ本人の私物ということです。ホワイトに見えるこのフレームカラーは紫外線を浴びることで暗闇で光るグロウインザダーク(畜光)で今でもたまに入荷して来るグロウインザダークはこの辺がルーツなのだと考えられますね。
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↓その後、BMXの完成等を経てTHE CENTRAL PARKを元にアップデートされたのがこのフレームです。フレーム各ジオメトリーを変更し、ヘッドはスーパーオーバーサイズ、トップチューブとダウンチューブにはガセットが設けられ、より今のPARKに近いものになっております。
市場でもあまり見かけないので貴重なフレームです。
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↓そしてこれがPARKフレームです。上画像のフレームではリアブレーキがV-ブレーキでしたが、ディスクブレーキに替わっています。さらにトップチューブとダウンチューブに付いていたガセットもなくなり、ヘッドもスーパーオーバーサイズからオーバーサイズへと変更されています。BROOKLYN MACHINE WORKSの特徴といってもいい溶接による曲げや繋ぎが無骨でカッコいいですよね!
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↓アメリカ東海岸を代表するアーティスト”PHIL FROST”がペイントし、W-BASEにプレゼントしてくれたPARKフレームです。
家宝レベルですね!もちろんNOT FOR SALEですよ!
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↓BROOKLYN MACHINE WORKSとグラフィティアーティストSTASHが手掛けるストリートブランド”RECON”のコラボレーションによるPARK BIKEです。
当時TOKYO , NY , SFにオンリーショップがあり、各都市によって異なる限定カラーが販売されました。ちなみにこのイエローはTOKYOです。そしてNYはダークグリーン、SFはグレイが設定され完成車として発売されました。
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↓BROOKLYN MACHINE WORKSといえば様々な有名人、著名人が所有していることでも有名です。アメリカを代表する歌姫ビヨンセもその中の一人でPARK BIKEを所有しています。しかもビヨンセの夫Jay-zもBROOKLYN MACHINE WORKS26インチMTB”BIG BEN”を所有しているのです。 Photo: Instagram
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ここからは現在のW-BASE界隈で実際に乗られているPARK BIKE紹介です。
これから組もうとしている方は是非参考にして下さい。
↓東京を代表するスケートチーム”T19”のボス大瀧氏のPARK BIKEです。
2005年前後に生産されたパーツを組み込み、かなり当時の雰囲気を醸し出してますね!パーツを探すのにお金と時間がかかりますがこういう組み方はやっぱりカッコいいですね!
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↓BOUNTY HUNTERのボス”岩永ヒカル”氏のBROOKLYN MACHINE WORKS PARK BIKEです。
大瀧氏の車体と同様に2005年前後に生産されたパーツで組み上げられております。スポークを前後チタンにする等かなりのこだわりが感じられます。
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↓太いクロモリパイプで形成されているためフレームの重量がどうしても重いPARK BIKEですが、こちらは最新型のMTBパーツで組み上げられた車体です。
カーボン素材のハンドルバーや軽量なFOX RACINGのフロントフォーク、SHIMANOのクランク、薄型のアルミペダルなどを組み込んでいるので実際に持ってみると想像より軽くて驚きます。
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以下はPARK BIKEから派生したモデル、進化したモデルの御紹介です。
↓以前BROOKLYN MACHINE WORKSに所属していたライダー”Anson Wellington”のシグネチャーもでる”ACL(Anson City Limited)”です。
PARK BIKEをストリートで使用していたAnson WellingtonがPARK BIKEのジオメトリを元にストリートに特化したフレームに仕上げたフレームです。
リアのエンド幅をBMXと同じ110mm幅に変更し、BMXハブでペグを装着してグラインドトリックを可能にしています。またリアブレーキをディスクブレーキからBMXで一般的なUブレーキに変更されています。
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↓AnsonがPARK BIKEでストリートライディングしている映像です。


↓こちらがPARK BIKEが進化したモデル”NEW PARK”です。
まず、ヘッドの規格がインテグラルヘッドセットに変更になっていたり、全体的に細いバテッドチュービングを採用するなどまた今迄のBROOKLYN MACHINE WORKSの特徴ともいえる溶接でシートチューブやチェーンステイを曲げる方法もNEW PARKからは溶接ではなくなっています。またチェーンステイも短くなり、BMX迄とは行きませんがかなりキビキビした乗り心地を実現しています。
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何か全然まとまりの無い感じになってしまいましたが、簡単にPARK BIKEの歴史に触れてみました。
ここに書ききれていないことも沢山ありますが、それについてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

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